第12号
F1分析

19番手から勝利したアントネッリがメルセデスの構図を変える

キミ・アントネッリは、パワーユニット交換によるペナルティと19番グリッドという不利を、イタリアGPでの勝利に変えた。2周目にシャルル・ルクレールのクラッシュで赤旗が出た時点で、すでに12番手まで上がっていた。再スタート後も追い上げを続け、オスカー・ピアストリ、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペンをかわし、18周目にはジョージ・ラッセルから初めて首位を奪った。

アントネッリはハードでスタートし、赤旗中にミディアムへ交換。ラッセルは同じタイミングでハードを選んだ。メルセデスはまず、フェルスタッペンとの間隔を広げるため、アントネッリにチームメイトへの攻撃を一時控えるよう指示したが、順位を固定したわけではなかった。

決定的な戦略分岐は、ランス・ストロールの停止で出たVSCだった。メルセデスはアントネッリを呼び込み、新品ミディアムを装着。一方、ラッセルは使い込んだハードでステイアウトした。これは明確な優先戦略ではなく、その時点のシミュレーションではラッセルが優位を維持できる可能性も残っていた。

アントネッリは再び差を詰める必要があった。第1シケインでグラベルに飛び出し、追い上げが途切れかけたが、再びラッセルに接近し、残り4周で逆転。最終的に3.857秒差で勝利し、今季7勝目を挙げた。

これでアントネッリは242点から267点へ、ラッセルは201点。選手権リードは59点から66点に広がった。また、1966年のルドヴィコ・スカルフィオッティ以来となる、イタリア人によるイタリアGP制覇でもある。19番手からの勝利は、F1史上2番目に後方グリッドからの優勝となる。

コメント

コメントは公開前に確認されます。最大500文字。 コミュニティガイドライン

読み込み中…

    本日の版に戻る

    ログイン

    Grid Teamのアカウントをお使いください。アプリで作成できます。

    Grid Team ↗